DCS: F-16C 着陸とシャットダウン
Descent/Before Landing: 着陸前降下
あなたは着陸に備えて航空機の点検を行います。
1. 燃料量/燃料流量/バランスの確認
2. 着陸灯の点灯
3. 高度計の確認と調節
高度計と HUD の高度表示の数値が一致していることを確認します。
高度計の ELEC と PNEU モードのそれぞれの数値の差が±75 フィート以内かつ、既知の高度との誤差が ±75 フィート以内であることを確認します。
4. 機体姿勢の確認
ADI、HUD、SAI が同期していることを確認します。
5. ANTI ICE スイッチを適切に
6. TGP カメラを格納
MFD の TGP コントロールページの STBY を押して、TGP のカメラを内側に向けます。
接触による損傷を防ぐために、離陸と着陸前に行ってください。
Landing: 着陸
ソーティー終了後のあなたを待ち受けているのは最難関技能のひとつ...着陸です。
- イニシャルアプローチ: 対地高度 (AGL) 1,500 フィート、対気速度 (KCAS) 300 ノットで着陸滑走路に対して正対します。
- オーバーヘッドブレイク: スロットル 80 % RPMでスピードブレーキを開き、接地予定地点の真上で左右どちらかに旋回します。バンク角約 70° で3~4 G 旋回を行います。HUD の水平線にフライトパスマーカー (FPM) を合わせて水平旋回を維持します。
- ダウンウィンドレグ: 着陸滑走路方位と反対方向にあるダウンウィンドに対して、対気速度 200~220 ノット、対地高度 1,500 フィートで到達するようにロールアウトします。ランディングギアを展開して緑色のランディングギアダウンライトが3つとも点灯していることを確認します。ベースターンでの対気速度が過剰にならないように減速しながら、AoA 11° を維持するようにトリムを入れます。
- ベースターン: 旋回終了地点をアビームしたらベースターンを開始します。コックピットから見て、航空機の翼端が滑走路端に重なる位置が旋回を開始する地点です。AoA 11° を維持しながら 8~10° の機首下げ角で旋回します。
- ファイナルターン: スロットルで対気速度を、操縦桿で 8~10° の下げ角にしながら AoA 11° を維持したまま旋回します。最終進路で旋回を完了したら、適切なグライドパスを維持するために機首を上げます。目標とするロールアウト位置は、接地地点から1マイル、対地高度 300 フィートの地点です。AoA 11° のまま、FPM を滑走路末端に合わせてピッチ角 2.5° で適切なグライドパスを維持します。
- ショートファイナル: 滑走路のプライマリサーフェスが始まる手前であるオーバーランエリアを越えたら、FPM を 300~500 m 前方に移動させます。降下率を抑えるために操縦桿を軽く引いて、水平飛行にならない程度にフレアをします。スロットルをアイドル位置まで引き、最大 AoA 13° でタッチダウンします。AoA 15° 以上で着陸するとスピードブレーキやエンジンノズルを滑走路に擦る可能性があるため、過剰な操作をしないように操縦桿は軽く引きます。
- ロールアウト: 対気速度が約 100 ノットに減速するまではスピードブレーキを全開にして、最大 13° の機首上げ姿勢を維持します。減速したら操縦桿を戻して前輪を接地させます。ブレーキ効果を最大にするために、スピードブレーキは全開で操縦桿はいっぱいに引きます。
航空機を減速させるために中くらいから強めにペダルブレーキを掛けていきます。滑走路からの逸脱を防ぐ早めの使用を除き、30 ノット以下まで減速したら NWS (前輪操作) を有効にします。
Crosswind Landing: 横風着陸
横風が吹くなかでの着陸では、タッチダウン中にクラブ角をとれるように左右の主翼を水平に保たなければなりません。
接地の瞬間、滑走路に正対するようラダーを使います。 接地後、航空機は風向きに沿って機首を曲げようとするため、ラダーか反対方向のブレーキを入れて動きを補完しなければなりません。 主翼を水平に維持するために、風向きに対して操縦桿を少しだけ入力する必要もでてくるかもしれません。
上記のように着陸手順を行いますが、80 ノット以下か航空機の操作ができるようになるまではスピードブレーキを開いておきます。
NWS が有効なときに強くラダーペダルを踏むと、急激なヨーを引き起こすかもしれません。 可能であれば NWS を有効にする前にラダーは中央位置に戻しておきます。
After Landing: 着陸後
航空機が安全に地上に戻ってきたら、次はシャットダウンのためにシステムの電源を切っていきます。 これらの作業は、滑走路を出て誘導路の滑走中に行うこともあるでしょう。 場合によってはアーム/ディアームエリアで行うかもしれません。
1. PROBE HEAT スイッチを OFF
気流による冷却が無い状態でプローブヒートを続けると、装置が故障する場合があります。
2. ECM の電源を OFF
3. スピードブレーキを閉じる
4. 射出座席の安全レバーを上げる
意図しない射出を防ぐために着陸後は射出座席の安全装置を掛けます。 地上で非常事態が発生したときは、そのまま地上に降りる方が望ましいです。
5. IFF MASTER ノブを STBY に
6. 着陸/滑走灯を任意に
7. 兵装関連のスイッチを切る
MASTER ARM スイッチと LASER ARM スイッチを OFF にします。 地上クルーが航空機に近づいてくる前に行うべきです。
8. アビオニクス電源を切る
データの記録や INS のアラインを保存したい場合は、駐機位置で停止した後に行います。
Engine Shutdown: エンジンの停止
駐機位置で停止したら以下の手順を行います。 システム点検が無く、手順の順番もあまり重要ではないため、始動するよりは遥かに単純です。
1. スロットルオフ
キーコマンド: [RShift + End]
燃料室での点火が終了し、エンジンへの燃料供給が停止します。 エンジンがスプールダウン (回転数の低下) し、発電機が停止します。 警報灯と警告灯が点灯するはずです。
2. JFS RUN ライトの消灯を確認
3. EPU GEN ライトと EPU PMG ライトの消灯を確認
主発電機の電源が切れてから確認してください。 点灯は EPU の起動と危険状態を意味します。
4. MAIN PWR スイッチを OFF
エンジン RPM が 20 % を下回るのを待ってからオフにします。 すると、排気ノズルが開いたままになり、整備員が飛行後の点検を容易に行えるようになります。
5. 酸素制御パネルの調節
SUPPLY ノブを OFF、Diluter レバーを 100 % にします。 これによりレギュレーターバルブが閉じられ、破片が入り込むことによるシステムの損傷を防ぎます。
6. キャノピーを開ける
キーコマンド: [LCtrl + C]